丸虫の思い出
丸虫(だんご虫)を見ると思い出す。
子供の頃、庭で見つけた丸虫(だんご虫)は、私にとって、とても愛すべき存在だった。
庭の大きな石を持ち上げると、丸虫(だんご虫)がモゾモゾ動いている。
手のひらにのせて、少し揺さぶると、丸くなってころころ転がる。
半日かかって集めた丸虫、片手一杯分・・・
今だったら、ぞっとする量だと思うが、子供の私は、達成感でいっぱいだった。
縁側にすわっていた、母の前に立ち、
「おかあさん、丸虫さんね、おうちで飼っていい??」
母、しばし、私の手の中を見つめたまま、絶句
私、「あのね、丸虫さんね、おうちで飼っていい??」
母、「う~ん、そうねぇ・・・・」
母の困惑した顔を見て、私の一言
「ねえ、いいでしょ?ちゃんと、丸虫さんの足ふくから・・・」
私が母なら、「そういう問題とちゃうやろぉ~」っとつっこみをいれまくるが、
当時の母は,、なにやら私の納得いく返答をして、丸虫を私の手から庭へ
解放してやった。
私にも無邪気な時があったんだと、この間、丸虫を見つけたとき、
夫に私の丸虫話を聞かせたら、
丸虫と便所虫の違いを延々と説明された・・・
なんで???