正しい犬の洗い方(失敗編)
ポンはシャンプーがとても嫌いだ。
私の洗い方が下手なせいか、ひどく嫌がる。
私もポンも機嫌よく洗い、洗われするのは、10回に1回程しかない。
以下の犬の洗い方は、私とポンとの失敗体験談であるので、決して参考にしないでほしい。
週に1度、夏場は週に2度ポンを洗う。
まず、私の髪をまとめ、腕まくりをし、気合を入れる。
寝ているポンに向かって「ポンちゃん、お~ふ~ろ~」っと突進する。
どんなに気持ちよく眠っていても、ポンはお風呂のひと言で、逃げていく。
私は、ポンを部屋のすみまで追い詰め、不敵な笑みを浮かべながら捕獲する。
そして、お風呂に連れて行きバタンとドアを閉める。
「出してくれ~、助けてくれ~」と必死にお風呂のドアをひっかくポンをつかまえて、
冬はぬるま湯、夏は水をかける。
暴れる → 押さえつける → ブルブルっとされる → 逃げられる → 捕まえる が繰り返される。
ポンを充分、湿らせておいて、シャンプーをつける。
説明は、円を描くように洗えと指示されているが、暴れるので出来ない。
とにかく泡立てようと思い、体をなでまくる。
既に、私の服はボトボトに濡れ、手はポンの爪でミミズ腫れになっている。
泡立てた後、シャンプーをつけたまま、10分間、放置せよと書いてある。
暇なので、本でも読んで待っていようと、風呂にポンを残したまま本を取りに行こうとすると、閉じこめられたと勘違いしたポンは「出してくれ~っ」とドアをひっかきはじめる。
バリバリと、すごい音が風呂に響き渡る。あわてて、本を取りに行って、風呂に戻り、泡だらけのポンを横目で監視しながら、椅子に座って本を読み始める。
瞬間、泡泡犬が私の膝に飛び乗ってくる。
いつでもどこでも、だっこを要求するバカ犬。
おろそうとする → おりない → 膝の上でブルブル
これを何度も繰り返す。
私が、諦めようとする頃、10分経過したのに気がつく。
シャンプーを洗い流す。嫌がらせのようにブルブルを繰り返される。
目と口にシャンプーの泡が入って半泣きになってくる私。
ポンは頭を濡らされるのが、とても嫌らしく必死によけるので耳に水が入る。
ポンは、パニックにおちいり、私は、ビビリまくる。
顔のしわもきれいにしないといけないんだけど、とりあえずお風呂を出てからと思う。
バスタオルで体を包んで、拭こうとするが逃げられ、体中ボトボトに塗れたまま走り回られる。
完全に興奮状態になっているので、大声で叱ってもストップがきかない。
飲み水が入っている容器をひっくり返し、トイレに行ってウンチをする。
がやっぱり外す。
そして、めったに外さないオシッコも。風呂からあがった後は必ずといっていい程、微妙に外す。
トドメにペットシーツから流れ出た自分のオシッコにすべって、コケるポン
私は怒りのオーラを発しながら、ポンを捕まえて再度、洗う事になる。
やっぱり私はダメ飼い主である。