しつけの失敗(その1)
おしっこもうまくいった。エサも「待て」が出来るし、お手もおかわりも完璧である。
でも、ウンチのしつけは見事に失敗した。
ウンチは絶対トイレでしてくれない。
必ず外す。絶対外す。私の目を見つめながら、ウンチをトイレの外に落としてくれる。
そして、用を足した後は、気分がいいのか、すっきりした顔で、陽気にはねながら、
私の膝にジャンプしてくるので、「もう、いいや」と思ってさっさと片付けてしまう。
家族も慣れたもので、トイレの横に外したウンチが転がってるのを見つけると
「おい、衛生班!!出動!!」っと呼びに来る。
私は、家では、衛生班と呼ばれている。(絶対、私の他にも、家族の人から衛生班と
呼ばれて日々、犬のウンチの世話に追われている人がいると思う)
トイレットペーパーと除菌剤で、サッと片付ける。
「ウンチ片付けさしたら、日本一だね」と言う、夫の寒い誉め言葉は全然うれしくない。
犬のしつけのプロから見たら、ぶっとばされそうだが、もういいやって感じである。
ただ、すぐ、気づいて、衛生班が出動できたときはいいのだが、誰も気づかず状態だったら
それを、踏んづける、または、蹴飛ばすという問題があるので、みんな、足元に
注意しながら歩く。
ちなみに我が家では、ウンチを踏んだとは言わない。
地雷を踏んだという隠語がいつのまにか存在している。
そして、地雷を踏んだ者は、必ず「ウンがついたから宝くじでも買おうかな」という
凍りつきそうな発言をするのが、我が家のルールになっている。